○室戸市空き家掘り起こし事業奨励金交付要綱

令和6年8月26日

告示第107号

(趣旨)

第1条 この要綱は、室戸市空き家掘り起こし事業奨励金(以下「奨励金」という。)の交付に関し必要な事項を定めるものとする。

(奨励金の目的)

第2条 市は、室戸市空き家バンク制度実施要綱(平成26年告示第137号。第8条第2号において「実施要綱」という。)に基づく空き家の登録を促進し、空き家を地域資源として有効活用することにより、本市への移住・定住につなげることを目的として、新たな空き家の掘り起こしに取り組む者に対し、予算の範囲内で奨励金を交付する。

(定義)

第3条 この要綱において、次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。

(1) 空き家 市内に個人が居住等を目的として建築したが、現に居住等していない住宅、併用住宅及びその敷地をいう。

(2) 所有者等 空き家に係る所有権又は賃貸を行うことができる権利を有する者をいう。ただし、宅地建物取引業(宅地建物取引業法(昭和27年法律第176号)第3条第1項の規定による都道府県知事の免許を受けた者をいう。)を営む者を除く。

(3) 空き家バンク 空き家の売却、賃貸等を希望する所有者等から申込みを受けた情報を本市への定住を目的として空き家の利用を希望する者(第6条第1項において「利用希望者」という。)に対し、紹介するための空き家情報登録制度をいう。

(4) 空き家掘り起こし隊員 次条に規定する研修会を受講し、室戸市空き家掘り起こし隊名簿(以下「名簿」という。)に登録された者をいう。

(研修会の実施及び名簿への登録)

第4条 市は、空き家の掘り起こしを行い、空き家掘り起こし隊員(以下「隊員」という。)になろうとする者に対し、市長が別に定める空き家バンク制度等に関する研修会を実施するものとする。

2 市長は、前項の研修会を修了した者に対し、室戸市空き家掘り起こし隊研修修了証を発行し、名簿に登録するものとする。

3 前項の規定による名簿への登録は、室戸市税(国民健康保険税を含む。)の滞納がない者について行う。

4 名簿の有効期間は、名簿に登録された日の翌日から起算して2年を経過した日が属する年度の3月31日までとする。

(奨励金の交付対象者)

第5条 奨励金の交付の対象となる者は、現に名簿に登録されている隊員とする。

(奨励金の交付対象等)

第6条 奨励金は、隊員の働きかけにより、所有者等が空き家バンクに賃貸可能な空き家として新規登録し、当該空き家が利用希望者との賃貸借契約に至った場合に、当該働きかけを行った隊員に交付する。

2 前項の規定にかかわらず、次の各号のいずれかに該当する場合は、奨励金を交付しない。

(1) 当該空き家について、不動産登記法(平成16年法律第123号)第76条の2の規定に違反するとき。

(2) 当該空き家が不動産登記法の規定による登記がなされていない物件であるとき。ただし、市長に未登記家屋所有権者申告書等を提出し、固定資産税の納税義務者として室戸市名寄帳兼課税台帳に登載されている場合は、この限りでない。

(3) その他市長が不適当と認めるとき。

3 奨励金の交付は、同一物件につき1回限りとする。

(奨励金の額)

第7条 奨励金の額は、前条第1項の賃貸借契約1件につき2万円とする。

(報告)

第8条 隊員は、所有者等への働きかけにより、所有者等が空き家バンクに賃貸可能な空き家として新規登録する意思表示があったときは、室戸市空き家バンク登録報告書(別記様式第1号)に次の書類を添えて、市長に報告するものとする。

(1) 室戸市空き家バンク登録同意書(別記様式第2号)

(2) 空き家の所有者等が記載した実施要綱第4条第1項に規定する室戸市空き家バンク登録申込書及び室戸市空き家バンク登録書の写し。ただし、実施要綱別記様式第2号中空き家情報間取り図は除く。

(3) その他市長が必要と認める書類

(奨励金の交付申請、決定及び交付)

第9条 奨励金の交付を受けようとする隊員は、室戸市空き家掘り起こし事業奨励金交付申請書兼請求書(別記様式第3号)を市長に提出しなければならない。

2 市長は、前項の規定による申請書を受理したときは、速やかにその内容を審査し、適当と認めたときは、室戸市空き家掘り起こし事業奨励金交付決定通知書(別記様式第4号)により当該申請した者(以下「申請者」という。)に通知し、奨励金を交付するものとする。

(交付決定の取消し等)

第10条 市長は、申請者が次の各号のいずれかに該当すると認めるときは、奨励金の交付の決定を取り消すことができる。

(1) この要綱の規定に違反したとき。

(2) 虚偽又は不正の手段により奨励金の交付を受けたとき。

(3) 前2号に掲げるもののほか、市長が不適当と認める行為を行ったとき。

2 市長は、前項の規定による取消しをしたときは、室戸市空き家掘り起こし事業奨励金交付決定取消通知書(別記様式第5号)により当該申請者に通知するものとする。

(奨励金の返還)

第11条 市長は、前条第1項の規定に基づき奨励金の交付決定を取消しした場合において、既に奨励金が交付されているときは、室戸市空き家掘り起こし事業奨励金返還命令書(別記様式第6号)により期限を定めて、その返還を命ずるものとする。

(暴力団等の排除)

第12条 市長は、申請者が室戸市の事務及び事業における暴力団の排除に関する規則(平成25年規則第31号)第2条第2項第5号に規定する排除措置対象者(次項において「排除措置対象者」という。)に該当すると認めるときは、奨励金の交付を行わないものとする。

2 市長は、奨励金の交付を受けた者が排除措置対象者に該当すると認めたときは、当該排除措置対象者に係る奨励金の交付の決定を取り消すことができる。

(情報公開)

第13条 奨励金又は申請者に関して、室戸市情報公開条例(平成13年条例第1号)に基づく開示請求があった場合は、同条例第8条の規定による不開示情報以外の情報は、原則として開示するものとする。

(その他)

第14条 この要綱に定めるもののほか、奨励金の交付に関し必要な事項は、市長が別に定める。

この要綱は、公布の日から施行する。

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室戸市空き家掘り起こし事業奨励金交付要綱

令和6年8月26日 告示第107号

(令和6年8月26日施行)