紀貫之土佐日記の碑
承平5年(935)1月10日奈半利の泊まりに泊した一行は奈半利を出て、昼ごろ羽根崎をすぎる。幼童が羽根という名を聞いて
「まことにて名に聞く所、羽根ならば、飛ぶがごとくに都へもがな」と詠んだ。
望郷の念にかられる一行の思いをよく表しているが、この童につけても思い出されるのが、土佐で亡くした娘のことであった。
「また昔へ人を思い出て゛て、いずれの時には忘るる」と書く紀貫之の悲痛な心がうかがわれる。「世の中に思いやれど子を恋いふる、思いにまさる思ひなきかな」とその悲しみの心を歌に託す紀貫之であった。
参考文献・・室戸市史(上巻、下巻) 室戸の文化と史跡(室戸市教育委員会)


