椎名の御輿洗い、太刀踊り
椎名の御輿洗い
御神幸が椎名川の川尻の浜につくと、御輿が海に入り、海水に浸かるところは圧巻であり、神祭シーズンともなれば、新聞やテレビをにぎわすが、これは昭和二十一年からのことである。そのいきさつは敗戦にからむことである。
太刀踊り
毎年十月中旬、八王子宮の秋祭り大祭で奉納される。踊りは太刀踊り、手踊り、笠踊り、扇子踊り、槍踊り、棒踊りからなる。楽器は拍子木だけで、板の上で打ちならす妙技、青年剣士の豪快な太刀さばきと、かすりのきものにタスキがけ、小学生との組み演技などがたのしい。
椎名八王子宮
藩政時代となり津呂大庄屋多田氏の分家が、清水、飛鳥、椎名に入って郷士となり、新田を領地した。祭神は多紀理比売命など三女神、五男神の八柱、古くは八王子権現と称した。